2012年太陽ビッグイベント



いよいよ迫る世紀の天体ショー! Hα観測が圧倒的におもしろい!


2012年5月23日“金環日食”

2012年6月6日“金星日面経過”

金環を白色光で見ても、ただの眩しい輪ゴムだ。なんの神秘も、荘厳さも、神々しさも、そこには無い。6563Åでは、胴体をえぐり取られた主の姿をあざ笑うかのように、リングのあちこちで緋色の炎が踊り、その存在を主張する。

微小プロミネンスを掩蔽し、スピキュールの穂先を捕らえた。逆光に照らされた大気が、黒い金星にかすかなふちどりを添え、まもなく太陽に突入する!



Hα望遠鏡では、減光フィルターや投影法では見ることができない「彩層面への食」を観測できます。たとえば、正確な観測が難しい第1接触。Hα望遠鏡では、光球の外側に存在するスピキュール(プロミネンス)への接触から食がはじまります。スピキュールにかかる月や金星の影の動きを追うことで、光球(*注)との接触時間を正確に観測することができます。さらに、Hα望遠鏡では、金星の影を抱いたプロミネンス、月の影に浸食されていくプロミネンスやフレアやダークフィラメントはもとより、ダイナミックに変化するプロミネンスがとりまいた緋色のリング! などが観察できます。Hα線観測ならではのスペクタクルな太陽ショーを体感できる絶好のチャンス!
*注 ダブルスタック仕様(<0.5Å)では、スピキュールを透して光球面は見えません(Hαチューニングを故意にずらせばOK)。






Hα望遠鏡特集


安全確実なエントリーモデル

・ P.S.T. - コロナド社

・ P.S.T.(本体のみ、K20mmアイピース付属) ⇒ 特価69,300円
・ P.S.T.(専用トランクケース入り、K20mmアイピース付属) ⇒ 特価79,800円

エントリーモデルとはいえ、彩層面の活動をひととおり観測できる高い基本性能を持ち、ダブルスタックフィルターを装着すれば、最高レベルのコントラストで観測できる傑作機。

もっとも安全、もっとも簡単な太陽望遠鏡!
 → 児童や望遠鏡の使用経験のない方でも安心して使えます。

眼視観測に向いた設計
 → 倒立像(裏像ではありません)で観察できるペンタゴナルプリズム移動式のインナーフォーカスなので、合焦範囲が撮影機材に対応できないことがあります。

ビデオ撮影ができる!
 → webカメラや、ワテック社「ネプチューン100(下段左)+「P.S.T.用1 1/4"アダプター」で太陽全景がぴったり映ります(下の2カット)。

専用ケースに一緒に入る「マルタ経緯台」で出張観測も超お手軽
 → 「マルタ経緯台(特価:18,900円)」、専用トランクケースに収納した様子(画像:下段中)。

ダブルスタックで最高性能のHα望遠鏡!
 → 「P.S.T.専用ダブルスタックフィルター(特価:84,000円)」で、半値幅が半減(<1Å→ <0.5Å)し、彩層面の見え方が変わります(画像下:左がノーマル、右がダブルスタック)。下段右の画像は、ダブルスタックフィルターを装着したP.S.T.。









継続的な観測や撮影に対応できる中堅機

・ ソーラーマックスII鏡筒60 - コロナド社

・ LS60THa - ラント社

コンスタントな観測結果が期待でき、観望・撮影とも、長期にわたって満足できる基本性能の高さを持っています。コンパクトで効率のよい運用ができるのも大きな魅力。そして、ダブルスタックフィルターを装着すれば、最高レベルのコントラスト持ったHα望遠鏡にアップグレードすることもできます。

人気を二分する両機ですが、それぞれの特徴を端的にいえば、ソーラーマックスII鏡筒は眼視向き、LS60THaは撮影で好結果が得られています。

・ ソーラマックスII60鏡筒(BF5仕様) ⇒ 特価184,800円
・ ソーラマックスII60鏡筒(BF10仕様) ⇒ 特価214,200円

Hα波長調整がクィックに行えるリッチビューチューニング式
 → レバー操作で波長の変化が判りやすく、はじめての方でも波長合わせが簡単です。

眼視観測に向いた接眼部の仕様
 → ドローチューブ摺動と微動ヘリコイドによるシンプルな合焦メカニズム。

撮影ができる!
 → webカメラや、「ネプチューン100」+「P.S.T.用アダプター」で太陽全景がぴったり映ります。

小型軽量で観測効率もアップ!
 → 観測機会が増えれば、突発的な太陽活動を捕らえるチャンスも大きくなります。

ダブルスタックで最高性能のHα望遠鏡!
 → 「SMII60ダブルスタックフィルター(特価:128,100円)」で、半値幅が半減(<1Å→ <0.5Å)し、彩層面の見え方が変わります(画像下:ダブルスタックフィルターを装着した「ソーラーマックスII60鏡筒」)。


・ LS60THa(B600仕様) ⇒ 特価184,800円
・ LS60THa(B1200仕様) ⇒ 特価220,500円
・ LS60THa(B1200仕様、エアーチューニング式) ⇒ 特価258,300円

Hα波長調整は、ティルト式またはエアーチューニング式
 → ラント社独自のエアーチューニング式を採用したもっとも安価なモデルです(下左:LS60THa/PT/Bi200)。

撮影で威力を発揮する1/10減速メカニズム付クレイフィード接眼部
 → ガタやアソビが無く精密な合焦が容易。もちろん観望でもメリットを実感できます。

無遮蔽光学系!
 → シンチレーションの大きい条件でも、コントラスト劣化や像の乱れを最小限に抑えます。

ダブルスタックで最高性能のHα望遠鏡!
 → 「LS50FHaダブルスタックフィルター(有効径50mm:特価:138,600円)」または、「LS60FHaダブルスタックフィルター(有効径60mm:特価:260,400円)」を半値幅が半減(<1Å→ <0.5Å)し、ハイコントラストの彩層面が観測できます(下右:LS60FHaを取り付けた「LS60THa」)。










彩層面の詳細な観測・撮影ができる本格機

・ LS80THa - ラント社

・ LS80THa(B1200仕様、エアーチューニング式) ⇒ 特価499,800円

彩層面の詳細観測ができる本格的なHα望遠鏡! しかも、手軽に観望できるコンパクトネス。使用頻度がしぜんと高くなる、使いやすいハイパフォーマンス機です。

彩層面の詳細が観測できる!
 → 真上から見るフィラメント穂先が斑点状に観測できます(下左の画像を参照)。60mm口径でもその形跡は判りますが、はっきり写るのはこの口径からです。

便利なズームアイピースが付属
 → 「LSズーム7.2mm〜21.5mm」、この1本で実用倍率をカバーできます。

コンパクトな大口径機
 → 全重量4Kgですが、鏡筒長が短いので、カメラ三脚に直付けしての観察も実用になります。

ダブルスタックモジュールの追加で最高性能のHα望遠鏡に!

 → ダブルスタックモジュール「DSII(特価:252,000円)」の追加で、リーズナブルに半値幅<0.5Åのハイコントラストを実現(画像:下右)。ダブルスタックモジュール方式は、光量ムラが生じにくく、高い撮影適性が得られます。参考動画はこちら(「LS80THa+DSII」直焦点、Neptune100ビデオCCD使用。mpeg1圧縮2.2Mb)。









・ ソーラーマックスII鏡筒90 - コロナド社

・ ソーラマックスII90鏡筒(BF15仕様) ⇒ 特価516,600円
・ ソーラマックスII90鏡筒(BF30仕様) ⇒ 特価630,000円

コロナド社のフラグシップ機。大口径を実感できる彩層面の精細な見え味。波長調整が簡単な「リッチビューチューニング機構」により、簡単に使いこなせます。ダブルタックフィルターを装着すれば、最高レベルのコントラストで観測できます。

Hα波長調整がクィックに行えるリッチビューチューニング式
 → レバー操作で波長の変化が判りやすくチューニングが簡単です。

眼視観測に向いた設計
 → ドローチューブの摺動と微動ヘリコイドによるシンプルな合焦メカニズム。

撮影ができる!
 → 重量のある機材は適しませんが、webカメラなど機材を選べば手軽に撮影して大口径Hα望遠鏡の威力を記録することができます。

ダブルスタックで最高性能のHα望遠鏡!
 → 「SMII90ダブルスタックフィルター(特価:344,400円)」で、半値幅0.5ÅのハイコントラストなHα観測が行えます(画像:下)。

劇的なプライスダウンを実現したコロナド社のフラグシップ機
 → 「SMII90ダブルスタックスフィルター」を含め、このクラス随一の、リーズナブルなHα太陽望遠鏡です。









・ LS100THa - ラント社

・ LS100THa(B1200仕様) ⇒ 特価777,000円
・ LS60THa(B1200仕様、エアーチューニング式) ⇒ 特価258,300円

大口径Hα望遠鏡のすごみを実感できます。高い基本性能と高精度なメカニズムが融合し、撮影から双眼観望まで、納得のいく成果が期待できます。ダブルスタックフィルターを装着すれば、最高レベルのコントラストで観測できます。

有効径φ100mmの大口径Hα太陽望遠鏡!
 → どのような条件下でも、階調を精細に表現する威力は、大口径機ならでは!

眼視・撮影ともにハイレベルの観測に対応できます。
 → 光学的なパワーと精巧なメカニズムがマッチし、ハイレベルの観測を長期継続できます。

ビノビューを使った双眼観測にも最適
 → 彩層面のコントラストは双眼視で向上して見え、些細な変化も見逃しません。

ダブルスタックで最高性能のHα望遠鏡!
 → 「LS100FHaダブルスタックフィルター(特価:819,000円)」で、半値幅<0.5Åの超々ウルトラナローバンドを実現。彩層面の詳細がより際だって観測できます(画像下:LS100THaダブルスタックシステム)。








最大口径φ152mm。設置観測に最適な、ラント社のフラグシップ機!

・ LS152THa - ラント社

・ LS152THa(B1800仕様、エアーチューニング式) ⇒ 特価1,281,000円

特注品を除き、最大口径φ152mmのHα望遠鏡。据え付け機への同架や、専用の観測室に設置して研究観測に最適です。また、移動用としては大型のため、観測効率低下の懸念がありますが、架台にロスマンディーG11、米オライオンAtlas EQ-G赤道儀クラスを使って、移動観測も可能です。
# 金星の日面経過では、光球面に潜入する前、金星の大気が太陽光に照らされ、黒い金星の輪郭が明るく見える現象が観測できるのでは?との期待が高まります。白色光では抜群の空の透明度が必要ですが、Hα線は長波長なので大気の散乱に強く、本機による撮影(適正値より4〜10xの露光が必要)、また観望で確認できるかもしれません。ページトップの金星接触画像は合成ですが、この現象を想定しています。

ハイエンドHα太陽望遠鏡!
 → 観測施設や公共天文台、また、ハイエンドアマチュア向けです。

眼視・撮影も快適なフェザータッチフォーカサー装備
 → 撮影から双眼観望まで、さまざまな目的で大口径ならではの成果が期待できます。

モジュール交換で大口径CaK望遠鏡に!
 → 鏡筒後部リングからHαモジュール一式を取り外し、「専用CaKモジュール(特価:241,500円)」に差し替えれば、大口径φ152mmのCaK望遠鏡に早変わり。CaKモジュールには、取り付けアタッチメント、接眼部、放熱用ハーシェルプリズムが含まれます(画像:下)。




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