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米国スカイ&テレスコープ誌テストレポート for

“Lunt's New 80mm Hydrogen-alpha Solar Scope”




LS80THa太陽望遠鏡の特徴

 彩層面の微細構造が観測できる分解能を有す有効径80mmのHα太陽望遠鏡。撮影観測では活動領域の連続詳細撮影などをより豊に記録、眼視観測では高分解能はもとより、プロミネンスや彩層面の諧調の豊富さが実感できます。小型で軽量な本体は小型のマウントに搭載でき、カメラ三脚を使った観望も可能。ラント社のなかでも、口径・サイズ・重量の点で絶妙なバランスを誇るHα望遠鏡です。

 独自のエアーチューニングシステムはエタロン基板間の空気密度を変化させて空気屈折率を変えるため、デリケートなエタロンを直接加圧することなく波長を調整できます。フィルターの特性 (半値幅) に全く影響を与えることがないので、純粋に透過波長のみのチューニングが可能、無遮蔽エタロンのメリットもあわせ、単体で半値幅0.7Aのバンドパスを実現。眼視はもとより、撮影において安定した性能を実現します。

 さらに、オプションのダブルスタックモジュール“DSII”を装着することにより、半値幅を一挙に0.5A未満にスペックアップすることも可能です。

専用設計の対物光学系

光学系は、Hα線の結像に最適化されています。ゴーストやハレーションが発生しない良質な増透過コートが施され、正確にアライメントされたダブレットです。

なお、筒先には、引き出し式レンズフードが装備されていますが、通常の太陽観測ではフードを引き出す必要はありません。ただし、観望会のような使用環境では、フードを引き出すことで、「レンズに触る」などのアクシデントを未然に防ぐことができます。

無遮蔽エタロン

Hα太陽望遠鏡の心臓部は、656nmのHα線を抽出して超狭帯域で透過するメインフィルターです。ラント社は、その心臓部に独自の、無遮蔽エタロンを採用。光路中に遮蔽物を介在させない妥協無き設計思想に由来します。

フィルターシステムの詳細については、「Hα耐用望遠鏡のしくみ」を参照ください。

エアチューニングシステム

フィルターハウジングの気圧を調整することにより、メインフィルターの透過波長を656nmに合わせるチューニングシステムです。太陽高光束に対してメインフィルター自体を傾けることなく、より均一な太陽像を得ることができるため、とりわけ、撮影にメリットがあります。

また、彩層面のフィラメントの根本と先端から発するそれぞれの波長はドップラーシフトにより微妙に変化しますが、エアーチューニングシステムはそうした変化に、より精密に対応することができます。

ブロッキングフィルター

ブロッキングフィルターはナローバンドのHαフィルター。メインフィルターの副透過波長光を完全にカットし、Hα単色光のみを取り出す必須フィルターです。左の画像「B1200」の有効径は12mm。LS80THaが結ぶφ約5mmの太陽像を余裕をもってとらえることができます。


イメージング機材に対応

イメージング機器は、ブロキングフィルターの後方に装着するのが必須。そのため、接眼部は、「1 1/4"差し込み」のほか、「Tネジ(M42、P=0.75、オス)」に対応します。左の画像の赤い矢印がTネジ (2カ所)。イメージング機材の要求光路長に応じて、取り付け位置を決めることができます。

なお、1 1/4"差し込み式の小型CCDビデオカメラは、そのまま接眼部に挿入してピントが出ます。

合焦ハンドル

接眼部は、ガタやアソビが原理的に発生しないクレイフォード式を採用。1/10減速メカニズムを擁した同軸合焦ハンドルを装備。特にイメージングなど、繊細なピント合わせに対応することができます。

撮影目的にとても有効なオプション!

鏡筒ベース

マッシブなアルミ素材を削りだしたフィルターハウジングの底面は平面に加工され、1/4インチネジ穴加工が3か所に施されています。両端が35mm間隔で光軸上に均等配置です。カメラ三脚には、いずれのネジ穴にも、そのまま取り付けることができます。最重量部品をに「鏡筒ベース」を配置することで、鏡筒バランスは良好です。

架台への搭載

鏡筒ベースには付属のダブテールプレートを取り付けることができます。このプレートはGP2赤道儀互換の形状です。他メーカー製架台も含めて汎用性があります。鏡筒ベースのネジ穴を利用することもでき、さまざまな架台や取り付け方法に、無加工で対応することができます。

アイオプトロン小型経緯台で手軽に観測、自動追尾もOK!

太陽ファインダー「ソルサーチャー」

付属のソルサーチャーは、簡単で確実な太陽導入用ファインダー。フィルターハウジングの上面に設けられたミゾに付属のボルトで取り付けます。その使用法は単純明快。対物側の円盤にあるピンホールを通った太陽光が、接眼側円盤にある白いアクリル・スポットに照射すように架台を操作すれば太陽を導入できます。白いスポットへの照射を前方から(左画像のように)確認することで、常に太陽に背を向けたまま導入することができます(目が眩みません)。

付属のハードケース

大切な鏡筒をしっかりと保持し、安全に保管できます。もちろん、持ち運びにも便利な設計です。アイピースやアクセサリーも一緒に収納できるくり抜きが設けられています。



誰でも使えるシンプルな操作性



おすすめシステムアップパーツ

経緯台

カメラ三脚は、”パッと出してパッと見る”のに最適。遠征観望にもかさばらず、1本あると便利です。微動付経緯台「ポルタII」は、比較的長時間の観望もこなせます。自動導入経緯台「Cube Pro」は、軽快さを優先した選択で、観望を主体に撮影まで対応でき、「MiniTowerII」は充分な強度で、快適な観測が行えます。

・米オライオン パラゴンHD-F2三脚

・ビクセン ポルタII経緯台

・アイオプトロン Cube Pro経緯台

・アイオプトロン AZマウントPro経緯台

赤道儀

LS80THaはコンパクトなので、さまざまな小型/中型赤道儀に搭載して使用できます。「SmartEQ Pro」は、自動導入赤道儀のなかで、もっともコンパクトであり、機動力のある組み合わせとしておすすめ。「iEQ45Pro」は、余裕ある観測を行える組み合わせです。

・アイオプトロン SmartEQ Pro赤道儀

・アイオプトロン iEQ30 Pro赤道儀

接眼部アップグレード

米国ムーンライト社の定評ある高品質接眼部。リモート操作ができ、ピントあわせでブレないモーターフォーカス仕様は、特に撮影で大きなメリットが得られます。付け替えは簡単。望遠鏡付属のレンチで3本のセットビスを緩めて元の接眼部を外し、そのまま差し替えるだけ。

・ムーンライト社 CSフォーカサーLunt LS60/80

Hα太陽観察用アイピース

良いHα太陽観察用アイピースの条件 : 球面収差が補正されていること、像面が平坦で太陽像全面にピントが合うこと、レンズ面でゴーストやハレーションが発生しないこと、逆入射光が入りにくい見口構造であること、です。

・ラントソーラーシステムズ LSアイピース

・テレビュー PLシリーズ

・コロナド CEMAXアイピース/バロー

撮影に適したカメラ

Hα太陽撮影は、656nmの単色光なのでカラー素子には意外な難物。作例画像の撮影に使ったDMK41Aは、Hα適正もよくおすすめ。ただし、LS80THaで太陽の全景を捕らえるには、米オライオン製「0.5xレデューサー」が利用できます。

・イメージングソース社 DMK41AU02.AS




■ 仕様と価格

製品名

鏡筒部

フィルター部

税込特価

Hα太陽望遠鏡

LS80THa/PT/B1200

有効径80mm
焦点距離560mm F7
結像サイズ 約5mm
10:1クレイフォード接眼部装備
全長(ブロッキング含む):525mm

重量:4.0kg

付属品: GP互換ダブテールプレート、太陽ファインダー、LSズーム7.2〜21.5mm、ハードケース

メインフィルター: 鏡筒内蔵式、無遮蔽エタロンフィルター
半値幅0.7Å未満

ブロッキングフィルター: 有効径12mm、ダイアゴナルタイプ

567,000円


ダブルスタックモジュールDSII


ダブルスタックモジュール


ハイレゾグラスユニット

ダブルスタックモジュールを加えることで半値幅0.5Å未満の超ハイコントラストを実現!

接眼部と鏡筒の間にダブルスタックモジュール「DSII」を取り付けるだけで、LS80THa鏡筒内部のエタロンとダブルスタック効果をもたらし、半値幅0.5Å未満の超狭域Hαバンドによるハイコントラストで彩層面を観測できます。フロントにメインフィルターをダブルスタックする方式に比べコストをおさることができるだけでなく、エアーチューニングシステムにより最適なマッチングを可能にします。

眼視観測での迫力はもとより、ビデオ撮影など、画像処理を施さないイメージングでも圧倒的に立体感あふれる映像を記録。中口径φ80mmの高分解能と光量もあいまって、LS80THaを比類ない最高性能Hα太陽望遠鏡にアップグレードできます。

※ すでにLS80THa鏡筒をお持ちの方は、弊社に鏡筒をお送りいただければ、マッチングを確認してお届けします。

※ ダブルスタックモジュールのシステムでは2つのエタロンフィルターが接近するため、ある一定のゴーストが生じます。オプションのハイレゾグラスユニット HRG80 (33,480円) をエタロン間に配置することで、ゴーストによる影響を少なくすることができます。


ダブルスタックモジュールDSII、LS80THa用

税込特価272,160円


LS80THa + DSIIで撮影した太陽画像

撮影:塩田和生様(神奈川県小田原市)

口径80mmダブルスタックの極限分解能とハイコントラストが表現されている素晴らしい画像。表題をクリックすると、フル解像度で開きます(撮影データは画像に記入)。

撮影:弊社、2012/03/29の彩層面
ダブルスタックによるハイコントラストイメージにもかかわらず、波長ムラや光量ムラがほとんど判らない、すぐれた撮影適性を示しています(Neptune100カメラ使用、Mpeg1圧縮2.2Mb)。