株式会社ジズコ

ミード トップ

自動導入望遠鏡セット
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LX200-20/25/30/35ACF
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ACF 鏡筒 O.T.A.
lX200 f10 ACF O.T.A.
lX850 f8 ACF O.T.A.

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ACF光学系

NASAのハッブル望遠鏡をはじめ、現在、世界中多くの天文台で、双曲面の主鏡・副鏡によりコマの無いフラットな像を結ぶリッチークレチアン光学系が採用されています。ミード社は独自に、双曲面の副鏡と、補正版+球面主鏡を組み合わせることで、アプラナート系を成立させるACF(Advanced Coma-Free)を開発しました。しかも、ミード社のACF光学系には、従来のリッチークレチアン特有の回折スパイクや、シュミットカセグレン固有のコマがありません。シュミットカセグレン光学系と同価格帯ながら、リッチークレチアン光学系の優れた性能を実現しました。ミード社が長期にわたる開発を重ねることで生まれたこの新しいACF光学系は、収差のないシャープな星像を結びます。

また、コマ収差やスパイクに邪魔されないACF光学系では、より暗い恒星までも眼視観測することが可能です。そして、視野平坦化レンズなど、補正光学系によらないピュアなアプラナート系であるACFは、「これまでと違うシャープで抜けがよい星像」でユーザーの方々に好評です。とにかく、まずは百聞は一見にしかず、弊社ショールーム等でご自分の目で確かめてみてください。ACF光学系の真価を体験いただくことができます。


オーバーサイズミラー:ミード社のSCおよびACF鏡筒は、有効径に対して大きな主鏡を採用しています。「有効径=主鏡径」の他社製品と比較して視野周辺まで十分な光量を確保できます。上の図「光線(2)」の光跡をたどれば、オーバーサイズの主鏡が視野周辺の光量アップにつながっていることが、一目で判ります。オーバーサイズミラーは、視野周辺まで像面が平坦でコマ収差のないACF光学系で最大の効果を発揮します。


一目瞭然! シュミットカセグレン光学系から進化したACF光学系は、写野周辺までよりシャープで芯のある星像はもちろんのこと、より淡い星像までとらえています。


※ シュミットカセグレン光学系と若干の価格差はありますが、日本で紹介するLT、LS、LX90、LX200シリーズすべてでACF光学系を選択できます(LX200シリーズはACF光学系のみ)。




UHTCコーティング

ミード社の独自技術UHTC(Ultra-High Transmission Coatings)は、ミラーコートおよび補正板コートとも、膜厚を最適値から1%未満の誤差で制御した特殊多層膜蒸着です。蒸着1面での高い透過/反射率はもちろん重要ですが、完成鏡筒の状態で、可視光全域で平均的に高い透過/反射率を達成しなければ意味がありません。ミード社では、以前から青板ガラス(長波長の透過率が低下)のシュミット補正板や、黄色いマクストフ板(=ローコストのBK7材=短波長が透過しない)を使用しないなど、一貫して広帯域トランスミッションにこだわってきました。眼視、撮影での自然な色再現、さまざまな(分光)観測への対応など、UHTCはこの広帯域トランスミッション(可視光望遠鏡)の理想に、さらに一歩近づきました。

上はUHTCコートが施された鏡筒と、標準コート鏡筒との透過/反射率の違いを表したグラフ。UHTCコートはすべての波長域で、標準コートに比べ15%以上高い透過率を示しています。これは、口径29センチの鏡筒を例にとれば、1.9センチ口径を拡大したに等しい効果です。反射2面、透過2面の全4光学面で構成される鏡筒の透過率90%超は驚異的です。これは、通常のアルミコート一面の反射率をしのぎます。「ACF光学系+オーバーサイズ主鏡+UHTC」のミードACF鏡筒は、現代最高のカタディオプトリック光学系といえるでしょう。

白昼、ベランダから晴天の空に補正板を向け、上半分に青空と逆光に輝く雲、下半分に上階のベランダを写しこませ、撮影した画像です。照度の高い上半分の写り込みを透して、主鏡の輪郭と副鏡バッフルが完全に確認できることに注目してください。また、高照度光の入射でも鏡筒内にハレーションがないことが、下半分の影の部分をとおして確認できます。もともと、補正板が平面に近いシュミットカセグレン(ACFも類似)鏡筒は、補正板が大きく湾曲したマクストフ鏡筒と比較して、補正板で発生するハレーションなど散乱光が多く、コントラストが劣ると言われてきました。ミード社オリジナルのUHTCコートは、透過/反射率を高めることで散乱光の発生を抑え、この形式で最良の明るく抜けのよいイメージを実現しています。弊社ショールームで見る白昼の景色で納得いただけるでしょう。